人権学習と関連させた単元型学習7

公開日: 2019年1月28日月曜日

みそさざいが、やまがらの家に行った理由を話し合う続きです。
Jさんが「誕生日は、1年に1回だから、やまがらさんが悲しむから、だから、やまがらさんの気持ちを考えて、みんなと一緒でもなくていいから行ったんじゃないかなと思います。だって、やまがらさんが、喜んでくれたらいい」と、やまがらの誕生日を祝う場面のことまで考えて発言をします。
そこで、みそさざいがやまがらの家を訪ねた場面に着目し、「最後、みそさざいとやまがらは、どのような気持ちだったのだろう」と問いました。ここでも、子どもたちから「やってみてもいいですか?」と声が上がります。子どもたちは、それぞれで役割演技などをしながら考える姿が見られました。


上の画像のグループでは、役割演技をしながら、次のようなやり取りを行っていました。
みそさざい役:遅くなってごめん。誕生日おめでとう。
やまがら役 :ありがとう。  
Kさん   :どんな気持ちでしたか?
みそさざい役:私が言った後に、やまがらさんが「ありがとう」と言ってくれたからうれしかった。
やまがら役 :遠くてもきてくれたからうれしかった。1人で悲しかったけど、きてくれたからよかっ
       た。

 その後、全体の場で考えを交流する場を設けました。役割演技をしながら考えを伝えます。
みそさざい役:遅くなってごめんね。
やまがら役 :いいよ。  
Lさん   :誕生日を祝ってくれて、どんな気持ちでしたか?
やまがら役 :うれしかった。
Lさん   :(みそさざい役に)どんな気持ちでしたか?
みそさざい役:遅くなったけど、うれしくなってもらったから、自分もうれしかった。

また、別のグループも、役割演技をしながら考えを伝えます。
みそさざい役:遅くなってごめんね。お誕生日おめでとう。
やまがら役 :ありがとう。とてもうれしいよ。
Mさん   :どんな気持ちでしたか?
やまがら役 :みそさざいさんが、遅くなっちゃったけど、祝ってくれたのがとてもうれしかった。
Mさん   :(みそさざい役に)どんな気持ちでしたか?
みそさざい役:ぼくが、ちょっと遅くなっちゃったけど、やまがらさんが喜んでくれてたから、こっち
       もうれしかったし、やまがらさんがうれしかったからよかった。

 役割演技を通して、「自分も相手もうれしい」という考えが出てきました。
 そこで、この考えに立ち止まるために、板書に着目させ「みそさざいとやまがらはどんな気持ちになっているの?」と聞きました。すると、「どっちもうれしい気持ちになっている」ということに気付きます。さらに「それは、みそさざいにどのような心があったからなの?」と問いました。子どもたちから「人の気持ちを考える心」「相手の心を考える心」「人の立場に立って考える心」といった考えが、次々と出てきました。
 そこで、自分たちの生活とつなげるために、「自分たちも友達のことを思って何かをしたら、相手も自分もうれしい気持ちになったことはある?」と問いました。
 Nさんが、「前、友達と遊んでいた時に、一人は、家でテレビを見たりゲームをして遊ぼうと言って、もう一人は、外に行ってサッカーとかしようと言って、他にもまだ4人ぐらいいて、他の人は、テレビとか見たいと言っていたけど、ぼくは外に遊びに行った」と言います。「どうして?」と問い返すと「だって、一人で遊ぶのもかわいそうだと思ったから」と答えました。この「二わのことり」と重ねて、Nさんは自分の経験を語りました。
 この発言を聞き、「自分にもある!」と周りの子どもたちが言い出します。ここで、振り返りを書かせました。
  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿