人権学習と関連させた単元型学習4

公開日: 2019年1月19日土曜日


すると、「モグラのお母さんが病気でかわいそうなので、この花をあげて、力になってほしいからです」とFさんが発言します。続けてGさんが「モグラだって、病気のお母さんにあげたいから」と発言しました。そこで、「今、FさんやGさんはだれの立場に立って考えているの?」と全体に問い返しました。そうすると、「モイラ!」という声が返ってきました。
なぜ、ここで立ち止まったのかというと、「思いやり・親切」について考えていく上で、「相手の立場に立つ」ということは欠かせない考え方だからです。そのため、発言をした子どもたちが、どんな見方をしているのかを明らかにしました。
 その後、Hさんが「モグラのお母さんにあげて、病気か、誕生日のどっちが大切か考えてみると、病気の方が大切で、だからあげたんじゃないかなと思いました」と発言します。自分のお母さんの誕生日と、モイラのお母さんの病気のどちらが大切かと比べて考えていることが分かります。そこで「みんなだったらどう思う?」と問い返すと「確かにお母さんの病気の方が大事」と口々に言いました。その理由を問うと「お母さんの病気はいつ治るか分からないけど、誕生日は祝う日だから、病気の方を選んだんじゃないかな」とIさんが考えを述べます。周りの子どもたちも「元気になってほしいから」と次々につぶやき、トトがモイラのお母さんのことまで思って花をあげたと気付くことができました。
 最後に、導入で聞いた「優しくする」ということについて、このお話から考えたことを聞きました。子どもたちからは「助け合う」「人の気持ちを考える」「相手がどう思っているのかを考える」といったことが出てきます。すると、このような言葉を聞いて、Jさんが「なんか、自分もそんな気がしてきたな〜」とつぶやきました。
このことから、授業を通して、「優しさ」についての見方が広がり、多面的・多角的に捉えることができました。

【振り返り】
○わたしは、今日のじゅぎょうで、やさしくすると、その人のきもちもうれしいし、じぶんもうれしくなるということがわかりました。わたしも、人にやさしくして、やさしさのつながりをつくってみたいです。
○きょうのじゅぎょうで、あいてのきもちをかんがえることがわかりました。ぼくも、このおはなしとおんなじことがありました。おとうととおもちゃであそんでいたら、ぼくのおもちゃをかってにとりました。ぼくは「だめだめ」といいましたが、かわいそうなのでおもちゃをかしました。そしたら、おとうともよろこんでいました。だから、こんどから、やさしく「いいよ」といっていきたいです。
○わたしは、やさしさのいみをしらないでしていました。けど、きょうのじゅぎょうで、やさしさのいみをしって、もっとやさしくしたいとおもいました。それは、いろいろあって、1つめは、たすけあう、2つめは人のきもちをかんがえる、3つめはあいてのきもちもかんがえることです。
○ぼくは、人にまあまあやさしくできます。でも、ぼくは人にとってもやさしくすることをしたいです。やさしくするとなかよしになるし、けんかをしないからです。きょうのじゅぎょうで、ともだちが「たすけあい、ともになかよくする」といっていました。「やさしさはいろいろなことがあるんだな」としりました。だから、やさしくするとなかよくなるんだなとしりました。まなぶって、とてもたいせつだし、手をあげてじぶんがおもったのをはっぴょうしてくれる人もみんなにおしえてくれたから、やさしいこころをもっているなとおもいました。
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